FLOW

栽培の流れ

皆様にお米が届くまで

お米・農作業のプロフェッショナル

皆様がほとんど毎日、口にしているごはんは一体どのようにできるのか。
約1年かけて育てられたお米です。最初はひと粒の種もみから始まります。
当農場のお米は焼酎の原料となるお米がメインですがお米ができるまでをご覧ください。

3月 種まき・苗づくり

3月 種まき・苗づくり

まずは、冷たい水に浸種させて眠っていた種もみを起こします。
2週間ほどかけて水を吸ってゆっくりと目覚めさせます。
目覚めさせたら、種もみから1mmほどの芽が出てきます。
苗を育てる専用の育苗箱に土を敷いて種もみを均等に撒きます。
その上にまた薄く土をかぶせるのですが、機械で量を調節します。

4月 育苗・田植えの準備

4月 育苗・田植えの準備

種まきが完了した育苗箱をビニールハウスに移動します。
温かいビニールハウス内で苗に成長していきます。

一方で田んぼでは苗を植える「田植え」の準備を始めています。
固くなってしまっている田んぼの土を耕し水を入れ、泥をかき混ぜて柔らかくします。これを代かきと言います。
当農場ではトラクターが活躍します。

5・6月 田植え

5・6月 田植え

ビニールハウスで育った苗をいよいよ田んぼに植えていきます。
乗用式田植え機に苗をセットし、株の間隔、植え付け速度などを設定してハイスピードで植えていきます。
一般的には15~18cm間隔で、1ヶ所に苗を3~4本を植え、1株とします。
また、田植えと同時に肥料も散布します。
田んぼ全体に植え付けが終わるまで何回も端まで行ってはUターンを繰り返します。

7月 稲の成長

7月 稲の成長

植えられたばかりの苗は小さく弱い存在です。
しっかりと自立するまでは田んぼの水を深くすることで、急な温度変化や病害虫から守ります。また、雑草の発生も抑えることができます。
最初は7~8cmほどの深水管理を行いますが、約1週間で苗は活着して値を張ります。
活着してからは、3cmほどの薄水管理にしても大丈夫です。

さらに成長すると苗は根元から分かれて茎の数を増やしていきます。
これを分けつと言います。
最初は1本だった苗は、収穫時で4〜5本に増えています。

8月 稲の熟成

8月 稲の熟成

大きく育った稲は茎を割ってみると中にお米が実る穂ができています。
1本の茎に穂は1本だけです。秋になると綺麗な黄金色にお米を実らせる、お米のもとです。
田植えから約2ヶ月半、茎の中で育った穂が顔を出し、小さな白い花を咲かせます。咲いているのはたったの2時間ほどです。受粉が終わるとあっという間に花は閉じてしまいます。
受粉したお米の花は、約1ヶ月半かけてお米になっていきます。
穂の先につくお米になる粒を「もみ」と言い、もみの中に栄養が蓄えられお米は成熟していきます。
また、この時期は害虫対策も重要です。

<田んぼの強い味方>

<田んぼの強い味方>
実は田んぼでよく見かけるトンボは害虫を食べてくれる、強い味方です。
<田んぼの強い味方>
水中ではアメンボやゲンゴロウがパトロールしてくれています。
<田んぼの強い味方>
あぜ道の彼岸花は田んぼを荒らすネズミやモグラ対策になっています。

9月 収穫

9月 収穫

もみが十分に育つと、その中に入っているお米の粒も大きくなります。
お米の重みで穂が垂れ下がり、黄金色に輝き始めたら収穫のサインです。
ここでも当農場のコンバインが活躍します。
コンバインは稲刈り・脱穀・もみの選別・藁処理を同時に行う農業機械です。
もう少しで皆様の元へ届く状態になります。

<当農場の収穫風景>

<当農場の収穫風景>
<当農場の収穫風景>

10月 乾燥・出荷

10月 乾燥・出荷

収穫後は美味しいお米に仕上げるために、もみを乾燥させます。
刈り取ってすぐの生もみは水分が約20~25%と多く含んでいます。
水分が多いままで保管すると腐ったりカビが発生する可能性があるため、収穫後5時間以内に乾燥を始めて、品質を守ります。約15%くらいまでゆっくり乾燥させます。
乾燥させたもみから表面の殻を外すと玄米ができます。もみの殻を外すことを「もみ摺り」と言います。
最後に石などの異物が混ざってないかチェックされ、色や形が悪いお米が排除された玄米は大きな袋に詰められ出荷されます。

動画紹介